ロープの性質
ロープの性質は原糸の形状で変わります。綿状の繊維を紡いだ柔らかさに特徴があるスパン糸（紡績糸）、釣り糸状の太さと長さを持ったモノフィラメント、フラットヤーン、極細の繊維を収束させたマルチフィラメントなどがあります。 ロープが切れた時の対処をする際にはこうしたロープの性質を正しく理解しておくことが大切です。また、キンク（捻じれた）状態ではロープの強度が低下してしまいます。捻じれが入らないようにすることで強度の低下を防ぎ、安心して使用することができます。末端処理
切れてしまったロープをそのままの状態にしていると、切れた末端からロープが次第にほどけていきます。これを防ぐために末端の処理方法を知っておくことも大切です。最も簡単で一般的な方法はビニールテープを巻きつける方法です。特殊な使い方をする場合を除き、この末端処理で十分対処が可能です。 その他、合成繊維の紐や細いロープに効果的な「末端をライターやバーナーで焼き固める方法」もあります。この方法は熱で解けない綿や麻には使えませんが、合成繊維の紐やロープが切れた時の対処方法として覚えておくと安心です。ロープを繋ぎ合わせる
一度切れたロープは繋ぎ合わせることで対処することが可能です。２本のロープを編み込んで繋ぎ合わせるのに最適なショートスプライスはロープが切れた時の対処方法として最適です。まずは適当な編みしろをとって根元を糸や輪ゴムなどで止めます。次にストランド（何本か撚り合わせている子縄）を交互に噛み合わせていきます。ストランドの数が多いロープの場合は組み違いにも注意が必要です。
嚙み合わせる際には片方は糸や輪ゴムで纏めた状態にして、もう片方から作業をしていきます。その編み込みが完了したら糸や輪ゴムで纏めていた片方への作業に移ります。両方の編み込みが上手くいけばロープの繋ぎ合わせの完成です。
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